小規模共同作業所



 設立趣旨

 障害者の社会参加・ノーマライゼイションがいわれて久しくなりますが、障害者の就労の場・働く場は以前極めて少ないのが現状です。
 また不況の中、効率本位の経営により障害者が職場から締め出されている例がたくさん見られます。
 障害者一人一人の持ち味が生かされ、それぞれのペースが大事にされ、力を合わせることができる働く場を作っていく必要があると考えます。
 自然の中、大地を耕し作物を育てる営みは人間を育てます。
 生産の喜びは、食べた人の「美味しかったよ」の応答と重なり、労働の成果を確かめ人と人のつながりを教えてくれます。
 農業は、難しく厳しい労働を必要としますが、同時に多様な労働が生かされ、共働が必要とされます。
 知的障害を持つ仲間たちにとって農業は生き生きと働ける場となります。
 また 自然と大地は、閉じこもりや社会不適応など精神的な弱さや様々な障害を持つ仲間にとってリハビリや癒しのエネルギーを与えてくれます。
 「やまびこ舎」は、1985年4月「障害者を学ぶ場、働く場、生活をする場を保障したい。障害のある人もない人も、自然に触れ共に汗し学び合う場を作りたい。」とその一歩を歩み始めました。
 多くの方の支えの中で 自然の厳しさの中で 地域の方々の理解と協力の中で、私たちは精一杯働き 小さいけれど貴重な歩みでした。
 1993年9月の火災は、取り返しのできない結果を生み、深い悲しみと反省、多くの教訓を得ました。
 新たにスタートする特定非営利活動法人やまびこ舎は、多様な障害を持つ心身障害児者に対して、農業と農業体験を通し 就労援助と自立支援、生活支援に関する事業を行い、その事業を通じて 地域福祉の向上と農業の発展に寄与する事を目的とします。
 社会的信頼と経済的基盤及び事業の充実を考え 法人格をもち、より多くの人々の期待に応える設立します。





 沿革 


 1985年4月     障害者と共に働き暮らし学びあう「やまびこ舎」発足
 1993年9月     火災により全焼、仲間を1名失う
 1998年4月     再スタート
 2001年4月 1日  小規模作業所要望、NPO法人化について協議(4名)
 2001年8月31日  同上、協議 要望書作成(5名)
 2002年3月14日  NPO法人「やまびこ舎」準備会発足(6名)
 2002年4月 8日、5月22日、6月5日、6月19日準備会
 2002年6月30日  設立総会(正会員23名出席 全参加者数52名)
 2003年4月     共同作業所「とくべえさん」自主運営開始
 2004年度      小規模共同作業所「とくべえさん」行政の認可下りる
 2007年4月     自立支援法に伴い、新体系へ移行
             真田の共同作業所「風組」と合併し、”就労継続支援B型事業所「風ととくべえ」”として事業開始



     

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