その他のイベント 定期コンサート 聲明とチェンバロのコラボレーション
表現教室
方向舎において毎月一回、絵を描く会が開催されています。参加は社内外を問わず自由です。
絵を描くというと、「描いてみたいけれど私は絵が下手で」、「どうやって描いたら良いのか分らない」と思われがちです。しかし、物事から何かを感じ取る自分があり、言葉や音楽では表しきれない色や形を、心地よさや或いはまた不愉快な刺激として感じているはずです。
周囲を見回してみると、木の葉やゴミ箱の中でさえ自然の中には汚い色などどこにもありません。しかし、それを絵に描くと、自分の描いた絵は、絵の具が混じり合っただけの何だか汚れて、色や形も思い通りに表せない代物と思うのは何故でしょうか。絵画の基礎がないからでしょうか。感じたように自由に描けないという不自由さを感じるからですか。或いは自分より「上手」な絵をどこかで既に観て知っているからでしょうか。
私は思うのです。たとえ絵画の基礎がなくても、自分の表現に不自由さを感じていても、絵を描く行為は心の中で自分の歌を歌うようなもので、人それぞれにそれぞれの方法で楽しめると思うのです。もどかしくつたない言葉であっても、自分が人に、或いは自分自身に本当に伝えたい言葉を持とうとするように、絵画表現も自分の言葉を持っていると私は思います。
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